1.オープニングアクト
OnePlace Dance Studioが今回のテーマ『誰かを救いたい人が、つながる場所』からインスパイアされた華麗なダンスを披露しました。
2.KEYNOTE SPEECH
主催の株式会社ジョリーグッドと、パートナー企業である健康・医療AIの株式会社ExaMD、大塚製薬株式会社のキーパーソンが『ひらけ、医療。』に関連した
基調講演を行いました。
株式会社ジョリーグッド
代表取締役CEO 上路健介
まず上路は、ジョリーグッドが2024年5月で創業10年を迎えたこと、VRというツールをきっかけに医療者やパートナー企業などの皆様と様々なチャレンジをご一緒できたことについて、感謝の気持ちを伝えました。
次に開会にあたり、「医学会やテック企業のエキスポはありますが、テック企業やクリエイターが一堂に集まって、フラットに未来の医療・ヘルスケアを作ろうという場所は意外とありません。本日はぜひ楽しんでいただきたいと思います」と述べました。
そしてジョリーグッドが医療機関向けのサービス提供を通じて取得したビッグデータを活用してコンシューマー事業へ進出すること、ゲームとAI/生成AIを活用したヘルスケアプラットフォーム「バーチャルファミリー」のサービスイメージをお披露目した後に、「社会課題である"孤独"を解消しながら、ユーザーが毎日使いたくなるようなインセンティブのサービスを届けていきたいと考えています。様々な企業・パートナーや医療者の皆様と協力しながら開発していきます」と意気込みを語りました。
株式会社ExaMD
代表取締役 羽間康至 氏
ExaMDは"AIを用いた社会課題解決を通じて幸せな社会を実現する"というビジョンを掲げるエクサウィザーズの子会社で、ジョリーグッドとの業務提携に伴い、「バーチャルファミリー」を共同開発します。
羽間氏は「バーチャルファミリー」でのAIサービスイメージを発表したのち、医療におけるテクノロジー活用について、「ExaMDではAIデジタルバイオマーカー、スマホでとったデータなどのデジタルマーカーからもう一歩踏み込んで、音声・画像・動画を活用しながら、AIでデジタル化・可視化することに取り組んでいます」「すでに音声で認知症検知やフレイル、からだの動き・行動の評価、食事画像から栄養を計測するなどの技術を持っています。今後そういった技術を社会に展開したいです」と語りました。
また業務提携について、「話す・歩く・食べるといった行動からデジタルデータを活用・可視化して行動変容につなげたいものの、いかに使ってもらえるようにするかに課題を感じていました。いかに自然に入っていくかを考えた時に、ゲームやエンターテインメントといった普段の楽しみの中に滑り込ませることができたら、新しい社会の仕組みになっていくのではと思い、今回の提携に至りました」と述べました。
そのうえで「AIの会社であるからこそ、産業の垣根を越えて、様々な産業の方とコラボレーションしながら健康に関する新しい付加価値にどんどんチャレンジし、創造し続けて、健康になった後の社会、健康になったあと1人1人が自分らしい人生を生きられる社会を作っていきたいと考えています」と締めくくりました。
大塚製薬株式会社
ポートフォリオマネージメント室
DXアライアンス担当 プリンシパル
大西弘二 氏
ジョリーグッドとの共同事業「FACEDUO(フェイスデュオ)」など大塚製薬のデジタル事業を推進する大西氏の講演。
世界の人々の健康に貢献するトータルヘルスケアカンパニーを目指す大塚製薬は、医薬品事業とコンシューマー事業を合わせて活動している珍しい会社の一つで、この両輪によって予防から治療までを考えることができ、すでにコンシューマー事業において健康支援のアプリやヘルスケアサービスを開始していると話しました。
そしてテクノロジー活用について、「デジタル治療の治療アプリやVRを使ったトレーニングツールFACEDUO、最終的には患者さんの生活に寄り添って予防から診断、治療までをデジタルツールで叶えていきたいと考えています。これまで治療薬でやってきた会社がこういった幅広い領域でやるにはやはりデジタルツールが必要です」と語りました。
またFACEDUO事業に関連して、認知行動療法に基づいたSST(ソーシャルスキルトレーニング)では患者さんの行動変容につながる気づきをどうやって与えるかがハードルになっていることに触れ、「VRは相手の目線で自分を見ることができる、つまり自分が今までやっていた行動を見直すことができ、気づきを得られやすいというのはすごいことです。私自身もそう思いました」「今後もジョリーグッドと大塚製薬はFACEDUO事業を通じまして、さまざまな社会課題に挑戦をしていきたい」と述べました。
3.異業種トークセッション
ITジャーナリストの湯川鶴章氏と「JOLLYGOOD+」パートナーである順天堂大学 医学部総合診療科学講座准教授 森博威医師をゲストに迎え、ジョリーグッドの上路、ExaMDの羽間氏、大塚製薬の大西氏が医療現場の課題や異業種とのコラボレーション、生活者にとっての新しい医療のカタチとテクノロジー活用について徹底討論しました。
4.GROOVE JAM
ビジネスマインドを持った医療者が、テック企業がタッグを組んで事業開発する様子をお伝えするプログラムとして、ビジネスコンテストを開催しました。
計5チームが個性豊かなアイデアを披露し、ITジャーナリストの湯川氏、事業家の森岡康一氏、Holoeyes株式会社 代表取締役CEO 杉本真樹氏がフィードバックをしました。
5.フィナーレ
出演者全員が壇上に登場し、フィナーレを迎えました。
6.コネクトパーティー
その後、会場をUnion Square Tokyo(ユニオンスクエア東京)へ移し、コネクトパーティーを開催。
多くの医療従事者、医療メーカーやテック企業の関係者がつながり、それぞれの『ひらけ、医療。』を話し合い、楽しみました。
「JG GROOVE」は、医療と異業種の共創の場として、より多くのテック企業やアーティストとご一緒し、医療をもっと楽しく、未来の医療を担う若い世代にも医療の楽しさを伝える機会を設けたいと考えています。
ジョリーグッドはこれからも、テクノロジーで医療の外から医療を変えることによって、医療者と患者、そして社会にとってより良い医療環境を実現すべく、『ひらけ、医療。』を推進していきます。